2011年2月10日木曜日うすばれ後くもり
坪井川謎の領域〜都市の裏側を旅する

登場人物;ぼく(イナゴ団: レッド)
;田中こうじ(イナゴ団:イエロー)
06:30坪井川の上流、八景水谷公園。
イエロー田中こうじのジムニーは最適と思われる出航ポイントにすでに到着していた。
きょうの作戦はぼくとイエローのコンビだ。
浅い、いかにも浅い冬の坪井川でも特にこれだけ渇水に近い状況である。水深20センチのカヤック限界水位の世界。
そんなときにいかにも酔狂な行動ではあろう。しかし知るべきことを知ろうという気持ちがぼくにはあった。
下水道探検をする少年の気持ちに近い。
ようやくあけ始めた水面には朝霧が発生している。
胸までのウエーダー、長ズボン、ヒートテック、靴下を二枚重ね。
長袖のtシャツにカシミヤの襟無しのセーター、古い寝間着を利用したアウター。
いつものカーキ色のひも付きハット。防寒というより怪我に供えて手にぴったりとつく青いゴム手袋。
フネはリキッドロジックのセッション+(2.4m)イエロー田中もにたような格好だ。
ただしフネは4m60ほどのアクアテラ。
ライニングに備え、ロープをナイフで1.2mに切り、イエローに渡す。
ざぶりと水に入り、出発。
水は意外に透明度がある。がすぐにがささと底ずり。
以後、底ずり大会である。
イナゴ団ブラック石塚からは昨夜、情報がきていた。ぼくらの計画に呼応し夜中にスカウティングしてくれたらしい。
あまりにも水が少なく、危険度が高いポイントを指摘してあった。
清水スバル裏には障害物の多い若干の瀬。
ぼくはリキッドロジックの上に両足を投げ出してこぐ、「リュージュ型」の乗りかたをしていた。
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